フィギュアの保管方法|日光・湿気・熱による変色と変形を防ぐ

フィギュアを長くきれいに保つには、直射日光と熱源を避け、湿気のこもらない場所に置くことが基本です。メーカーの取扱説明書にも同じ趣旨の注意が書かれており、飾る場所と箱にしまう場所の両方で意識しておきたい点です。この記事では、劣化の原因ごとに対策を説明します。

メーカーの注意事項で多いこと

グッドスマイルカンパニーのフィギュアの取扱説明書には、置き場所について次のような注意が書かれています。

  • 直射日光の当たる場所や暖房器具などの熱源の近く、日中の自動車の中など、高温・多湿になる場所に置かない
  • 棚やテーブルなど家具の上に長時間置かない。設置面に塗装の色が移ることがある
  • パーツの取り付けのときは、色移りや擦れに気をつける

メーカーによって書き方は違うので、手元の商品の取扱説明書は捨てずに保管し、まずはそこに書かれた注意に従いましょう。

日光と紫外線を避ける

日の光が当たり続けると、塗装の色あせや素材の変色につながります。グッドスマイルカンパニーは一部製品の塗装不良についての告知で、長時間紫外線にさらされる環境が品質に影響しうると説明しています。

  • 窓のそばや、カーテン越しに日が差す場所には飾らない
  • 照明が近い棚では、光が当たる時間を短くする
  • UVカットのケースを使っても、日の当たる場所に置くのは避ける

ケースの選び方はフィギュアケースの選び方で、UVカットの表示の見方とあわせて説明しています。

照明の光にも気を配る

日の光ほど強くなくても、照明の光が近くから長時間当たり続けると、色の変化につながることがあります。棚の上にスポットライトを付けるときは、フィギュアから距離をとり、点けっぱなしにしないのが無難です。ケースの照明も、見るときだけ点ける使い方にすると安心です。部屋の中で日の当たり方は季節によって変わるので、夏と冬で日差しの入り方が違わないかも一度見ておきましょう。

湿気と高温を避ける

同じ告知では、高温多湿の環境、特に湿度が塗装の劣化を早めることが確認されたとしています。湿気は目に見えにくいので、置き場所を決めるときに意識しておきましょう。

避けたい置き場所と理由
場所理由
窓ぎわ日光・結露
暖房器具の近く熱による変形
キッチン・浴室の近く湿気・油汚れ
押し入れの奥・床の近く湿気がこもりやすい
日中の車内高温

密閉性の高いケースや箱の中は湿気がこもることがあるので、ときどき空気を入れ替えたり、乾燥剤を使ったりするとよいでしょう。

熱と重さによる変形を防ぐ

フィギュアによく使われるPVCは比較的やわらかい素材で、熱が加わると形が変わりやすくなります。素材の違いはスケールフィギュアの選び方でも触れています。

  • 細い足首や長い髪など、重さが一点にかかる部分は、長く飾るうちに傾くことがある
  • 付属の台座・支柱は省かずに使い、本体が傾いていないかときどき確かめる
  • パーツが固くて付け外ししにくいときも、無理に曲げない。取扱説明書に温め方が書かれている場合は、その手順に従う
  • 重い物をフィギュアの上や箱の上に載せない

傾きに早めに気づけば、台座の位置を直すなどして対処しやすくなります。

色移りに気をつける

塗装の色は、触れている物との間で移ることがあります。家具の上に直接置かないことに加えて、次の点にも注意しましょう。

  • 布の衣装が付いたフィギュアは、濃い色の布から本体に色が移ることがある
  • フィギュアどうしをくっつけて並べない
  • 箱にしまうときは、付属のブリスター(透明な成形トレー)や袋で部品を分ける

取扱説明書では、色移りをサポートの対象外としている例もあります。起きてからでは戻しにくいので、触れ合わない置き方を心がけましょう。

ホコリの払い方と箱での保管

飾っているだけでも、年月とともにホコリや汚れは付きます。グッドスマイルカンパニーのお手入れの解説では、素材や塗装のしかたで汚れの落ち方が変わり、初めての方法は目立たない場所で試すよう勧めています。

  1. やわらかい筆やブロアーで、上から下へホコリを払う
  2. 細かい部分は力をかけず、毛先や薄い部品を曲げないようにする
  3. 汚れ落としの道具を使うときは、目立たない場所で試してから全体に使う

しばらく飾らないときは、元の箱とブリスターにしまうのが形を保ちやすい方法です。箱は湿気の少ない場所に置き、上に重い物を重ねないようにします。

季節ごとに気をつけたいこと

同じ部屋でも、季節によって温度や湿度は大きく変わります。季節の変わり目に、飾っている場所を見直しておきましょう。

  • 梅雨から夏:湿気と室温が上がりやすい時期です。閉め切った部屋や、日中に日が差し込む部屋は避け、ケースや箱の空気をときどき入れ替えます。
  • 冬:暖房器具やエアコンの温風が直接当たる場所に置かないようにします。窓ぎわは結露にも注意が必要です。
  • 長く家を空けるとき:直射日光が入らないようカーテンを閉め、熱のこもりやすい場所から移しておきます。

夏場の車内は短い時間でも高温になるため、持ち運ぶときは車内に置いたままにしないでください。

届いたときに確認しておくこと

長く保管する前に、届いた時点の状態を見ておくと、あとから変化に気づきやすくなります。部品の数、塗装のはがれ、台座への差し込み具合を確かめ、気になる点があれば写真を残しておきましょう。予約で買ったフィギュアの受け取りまでの流れはフィギュアの予約と発売延期で説明しています。

ケースで飾るなら

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まとめ

保管で気をつけたいのは、光・湿気・熱・重さ・色移りの5つです。どれも置き場所と飾り方を工夫すれば防ぎやすく、手元の取扱説明書がいちばんの手がかりになります。ときどきホコリを払いながら傾きや色の変化をのぞいておけば、変化に早く気づけます。